| ゴ ジラの敵大百科 (昭和編&ゴラス版) |
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「ゴジラ対ゴラス」正式お披露目記念
(本コラムは「ゴ
ジラ対ゴラス」初執筆時に、
パロディ個人誌と言う形ででも公開しようかと 思って、 ついでにしたためていたお遊び研究文に、若干の加筆を行なったものです。 よって、自
作の「ゴジラ
対ゴラス」の内容と、その後の展開も紛れています)
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<人類>
地球の覇者であるゴジラの先祖の種族の滅亡後、急速に繁栄した哺乳類のうち、知能を武器に全地上にはびこったサル科の動
物。 |
| ・(東
京)特設災害対策本部 (防衛隊) ・山根恭平 ・芹沢大助 ・大阪特設災害対策本部 (防衛隊) ・航空防衛隊 (防衛隊) ・月岡正一、小林弘治 ・東部方面隊総監 (防衛隊) ・重沢、大貫 ・北極軍事基地 (仮称) ・(ゴジラ)対策本部 (防衛隊) ・防衛大臣 (防衛隊) ・X星人対策部隊 (防衛隊) ・キラアク星人対策部隊 (防衛隊) ・山辺克男 (防衛隊) <その後の防衛隊> ・赤い竹 ・真船信三 ・真船桂 ・轟天麻理亜 (防衛隊) ・大戸大膳 ・黒木翔一 (防衛隊) |
「日本」の人類が、初代のゴジラに対抗すべく組織した団体。初代のゴジラは特に「日本」の東京地区へ攻撃を仕掛けたので、主に東京地区の防衛隊が構成メン
バーとなっている。他に、古生物学者の山根恭平博士も賓客として、この組織には参加している。隊長役を演じているのは笈川武夫。
ゴジラに対して
は、はじめはゴジラの眠っている大戸島の海域へとフリゲート艦隊による奇襲の爆雷攻撃を実施。それでゴジラを倒せないと分かると、一変して防御にとまわ
り、東京の海岸線に5万ボルトから30万ボルトの有刺鉄条網を張り巡らし、ゴジラの反撃を阻止しようとした。ゴジラの東京地区攻撃開始後も戦車や戦闘機な
どの装備でゴジラとの交戦を続ける。
最後は、芹沢大助博士に協力する形で、初代ゴジラを殺すのに貢献した。
(S29「ゴジラ」)
ゴジラの存在を最初に全人類に公表した、「日本」が誇る古生物学者。その為、ゴジラ対策本
部にはよくアドバイザーとして出席を要請され、「ゴジラに光を当ててはいけない」などの貴重な意見を提言している。
恵美子と言う名の娘(役・河内桃子)を持つ他、田辺博士(役・村上冬樹)、「アメリカ」人のスティーブ(役・レイモンド・バー)など、仲間も多い。
大阪地区には、山根に劣らぬ古生物学者・田所博士(役・清水将夫)がおり、彼ともまた山根は同志であり、田所が解説してみせたアンギラスの生態は、劇中
の様子から見て、恐らく山根との共同研究によるものだったのではないかと推測される。 (役・志村喬)
(S29「ゴジラ」、S30「ゴジラの逆襲」)
東京地区に在住していた天才博士。若年ながらも、オキシジェン・デストロイヤーと言う究極
の殺獣薬品を開発し、初代ゴジラ殺しの張本人となる。
他の正常な人類とは異なり、片目がつぶれている点が大きな特徴である。
山根恭平博士を師と仰ぎ、その娘・恵美子とは恋人関係にある。
元々は対ゴジラ組織とは何の繋がりもない存在であったが、恵美子にそそのかされ、ゴジラ撲滅作戦に参加。尾形秀人(役・宝田明)と言うパートナーを連れ
て、ゴジラに対してオキシジェン・デストロイヤーを使用するが、この超兵器が人類そのものを滅ぼしてしまう災いとなる事を恐れて、自らの命を断ってしま
う。 (役・平田明彦)
(S29「ゴジラ」)
第二のゴジラ出没に反応した「日本」の人類が緊急で発足させた対ゴジラ組織。ゴジラの今度
の攻撃先が大阪地区周辺と見なされた為、大阪地区の防衛隊を中心に組織されている。ゴジラ対策の意見を伺う為、山根(恭平)・田所の二大古生物学者が作戦
会議に顔を出している。
智将・山根博士の提案で、ゴジラとの直接交戦は極力回避し、大阪地区に大規模な灯火管制を敷いて、照明弾によるゴジラの湾外誘導作戦を実施した。しか
し、
仲間うちで起きた不慮のトラブルの為、この作戦も土壇場で失敗し、ゴジラとアンギラスの二大怪獣の前ではまるで手も足も出せず、大阪地区に築いた自分たち
の居住地を根こそぎ壊滅させられてしまう。
隊長役を演じているのは山田巳之助。
(S30「ゴジラの逆襲」)
大阪を破壊後、しばらく沈黙を続けていたゴジラが再び北洋で人類への攻撃を開始しだしたの
で、ゴジラ殲滅の為に緊急に出動する。
「日本」地域の空の戦闘軍団としては、まだ配備されたばかりの状態であったが、それでも戦闘機による攻撃力はゴジラに対して大いに脅威を与えた。
氷に包まれた神子島に上陸したゴジラに対して、ロケット弾攻撃による人工雪崩作戦を展開。多数の犠牲を出しながらも、ゴジラの氷漬けに成功し、人類側に
勝利をもたらす。
なお、航空防衛隊の司令官は寺沢隊長(役・恩田清二郎)であるが、対ゴジラ攻撃の直接の現場指揮はその部下である田島隊員(役・土屋嘉男)、池田隊員
(役・山本廉)らが協力して受け持った。
(S30「ゴジラの逆襲」)
二人ともゴジラ攻撃組織とはまるで無縁の飛行機パイロットであったが、二頭めのゴジラを岩
戸島で最初に発見したのがきっかけとなり、のちに再びゴジラと深く関わりあう事になる。
二人は非常に仲のいいコンビであり、同時に航空防衛隊の寺沢隊長、田島隊員らとも、かつての戦友同志である。
二人は自らの意志で、航空防衛隊の対ゴジラ攻略活動に参加。小林は勝利を急ぎすぎてゴジラに殺されるが、その時の状況がヒントとなり、航空防衛隊はゴジ
ラ氷漬け作戦を発案する。
月岡は、小林の復讐の為に、その対ゴジラ作戦に進んで協力。防衛隊とともに、戦闘機を武器に、ついにはゴジラを雪崩の下に封じ込めてみせる。 (月岡
役・小泉博/小林役・千秋実)
(S30「ゴジラの逆襲」)
「日本」の関東地方周辺の全軍隊の指揮を任せられている、防衛隊の大幹部。
北極海から南下してきたゴジラが松島地区より上陸し、再び東京地区への進撃を目論んでいる事が判明した為、ゴジラの前進を阻止すべく、自ら陣頭指揮に乗
りだす。重沢博士を筆頭とする科学者グループを参謀として引き連れている。
かつてない広範囲に部下の兵士たちを配備させた上、ゴジラに対しては埋没作戦、100万ボルト作戦などを遂行。場合によっては、水爆攻撃をも実施する準
備
を整えていた。ちなみに、ゴジラは、これらの攻撃のうち、100万ボルトの電流によって、東京地区への侵入を断念させられてしまう。
当初はキングコングに対しても非友好的な姿勢を取っていたが、コング捕獲後はコングの有効利用案を採用。コングをゴジラと戦わせて、両者を共倒れにさせ
てしまおうと企む。 (役・田崎潤)
(S37「キングコング対ゴジラ」)
東部方面隊総監が頼りにする科学者グループのうち、重沢正介博士は特に厚く信頼されている
生物学者で、コメントを求められると、ゴジラの生命力に関わる様々な憶測を数多く提供し、戦況に大いに貢献する。
また、大貫博士は100万ボルト作戦実行の為に防衛隊に力を貸した科学者で、電気の専門家と思われる。コングの捕獲成功後、真っ先に防衛隊へと、コング
と
ゴジラを戦わせて共倒れにさせてしまおうと入れ知恵をしたのも、この大貫博士である。 (重沢役・平田明彦/大貫役・松本染升)
(S37「キングコング対ゴジラ」)
ゴジラは氷山の中から復活すると、人類の世界規模軍事組織「国連」の持つ原子力潜水艦シー
ホーク号をまず手始めに叩き潰す。
続いて、劇中では正式な国籍が語られなかった北極地域の軍隊がゴジラに果敢に挑んだのだが、戦車部隊を総動員したにも関わらず、力あり余るゴジラの敵で
はなく、基地ごと壊滅させらている。
(S37「キングコング対ゴジラ」)
倉田浜開拓地より再び奇襲で「日本」に上陸したゴジラに対し、決定打となる撃滅作戦を展開
する為に発足。
その総司令官(役・藤田進)は、中部・近畿・関東の広範囲の軍隊に命令権を持っている上、「アメリカ」人類の第七艦隊軍にも顔が利くところから、かなり
地位の高い防衛隊幹部だったのであろうと推察される。
小美人の連れてきた怪獣モスラが、寿命の限界でゴジラに破れ去ったあと、本格的な行動を開始する。以前、ゴジラが高圧電流によって後退したケースがある
事
から、瞬間二千ないし三千万ボルトの電流を用いたA・Bの二つの作戦をゴジラに対して遂行する。この作戦の為に投入された戦車や航空機もそうとうな数にの
ぼり、まさにゴジラ殲滅の最強の敵となる。
人工雷のA作戦はあえなくゴジラに破られるものの、A作戦をパワーアップさせた特殊帯電ネット使用の
B作戦はゴジラをほとんど瀕死の状態にまで追い詰めた。しかし、自信過剰からB作戦を自ら破綻させてしまい、そこにゴジラの反撃を受けて、さしもの本ゴジ
ラ迎撃部隊も撤退する事となった。
(S39「モスラ対ゴジラ」)
ゴジラに加え、ラドン、キングギドラまでもが「日本」へ攻撃を仕掛けてきた為、ついに自ら
姿を現わした防衛隊の最高権限者。
すでに勝利を諦めかけていたのか、あるいは元から肩書きだけの無能者だったのか、ゴジラたちに対する大した反撃方法も提案せず、ただ全人類の団結ばかり
を
呼びかけていた。最後は、民間人の進藤兄妹(役・夏木陽介/星由里子)らの提案したモスラ呼び出し案にあっさり便乗した。 (役・高田稔)
(S39「三大怪獣地球最大の決戦」)
外宇宙からの侵略者・X星人に対抗すべく編成された地球人類の一大軍隊であるが、X星人が
ゴジラを手なずけ、先兵として送り付けてきた関係上、ゴジラ及びラドン、キングギドラとも交戦する。
その前身は、明神湖へゴジラの生息を確認に赴いた「日本」の防衛隊の調査団であり、この時はゴジラ、ラドンが目覚める前にX星人へと手渡してしまい、そ
のまま両怪獣を地球外に追放してしまった。
「日本」地区司令官(役・田島義文)は、地球連合宇宙局を重要な科学担当機関として頼りにしており、宇宙局の桜井博士(役・田崎潤)は、ゴジラらをX星
人の操作電磁波から解放する計画を考案及び実行した敏腕科学者である。
(S40「怪獣大戦争」)
20世紀も終りに近い地球へと攻めてきたキラアク星人に対抗すべく出撃した地球人類側の軍
事部隊。キラアク星人がゴジラら怪獣をも手先としてコントロールした為、ゴジラとも一戦を交える。
キラアク星人は「日本」の富士火山地区を占拠したので、主に「日本」人類の軍隊が活躍する事となる。その「日本」地区の警備司令の名は杉山(役・田島義
文)と言い、多田参謀少佐(役・伊藤久哉)などの優秀な部下がいる。
さらに、世界規模の科学者組織・国連科学委員会も本部隊には惜しみなく協力しており、ゴジラら怪獣たちを小笠原諸島地区の小島・怪獣ランドに閉じ込めて
い
た吉田博士(役・田崎潤)やスチーブン博士(役・アンドリュー・ヒューズ)などの生物学者の他、山辺艦長率いるSY-3号が大いに力を提供している。
なお、本作の軍隊は特殊な未来兵器を多数使用しており、それらの兵器は「ゴジラ対ガイガン」などにも登場しているが、作中の設定から見ても、「ゴジラ対
ガイガン」などの方が時代的には先の話だと考えるのが妥当なようである。
(S43「怪獣総進撃」)
「地球」人類の国連科学委員会所属の最新鋭月ロケット・ムーンライトSY-3号の艦長。
SY-3号に同乗する部下として、片腕の岡田(役・当銀長太郎)をはじめ、吉川、有馬、藤田、谷らを持つ他、月基地の同志としては西川技師長(役・佐原健
二)らがいる。また、国連科学
委員会の怪獣ランドの技師・真鍋杏子(役・小林夕岐子)とは恋人関係でもある。
対キラアク作戦の多くが、スーパーメカ・SY-3号の力を必要と
した為、上司の吉田博士に命令の元、幾度となく出動、活躍する。その作戦遂行の都合上、キラアク星人の操るゴジラら怪獣たちともSY-3号で戦いはした
が、本当の敵はキラアク星人であると知っていたゆえ、本気で殺し合いまではしなかった。 (役・久保明)
(S43「怪獣総進撃」)
さて、キングギドラや他天体人のような外宇宙からの侵略者が地球へとたびたび飛来してくる
ようになると、あれほどいが
み合っていたゴジラと「日本」人類も急速に停戦状態にと入ってしまう。ゴジラは、太平洋の一角の怪獣島へと身を落ち着け、いざテリトリーの一部である「日
本」地区に宇宙怪獣類が降り立ったと知るや、追い払う為に駆け付けてくれるようになるのである。
「日本」人類の防衛隊もそんなゴジラの存在を警
戒しなくなり、「ゴジラ対ヘドラ」に登場した防衛部隊(自衛隊)も、ゴジラには目もくれず、ヘドラばかりを攻撃していたし、「ゴジラ対ガイガン」に出てき
た防衛本部の司令(役・清水元)にしても、ゴジラの放った子分アンギラスの「日本」地区への上陸は拒んだものの、いざ宇宙怪獣たちに「日本」内を蹂躙され
ると、態度を一変して、ゴジラたちを地球軍の最後の切り札扱いにしてしまうありさまなのだ。
このように、ある一つの歴史(昭和ゴジラシリーズ)においては、地球人類はゴジラの敵ではなくなった訳なのだが、異なる幾つもの別次元の歴史上では、そ
の後もゴジラと「日本」人類の軍隊(自衛隊や専門攻撃部隊)の間では激しい攻防が繰り返され続けているのである。
南海の孤島レッチ島に秘密の原爆工場を持つ、謎の武装集団。ゴジラの事を「革命的怪物」な
どと言い回したところを見ると、恐らくテロ組織のたぐいだったのだろうと思われる。「インファント島」人類を連れてきて、奴隷としてこき使う。
レッチ島に流れ着いた「日本」人類たちがゲリラ活動を行ない、人知れず島の洞窟の奥で眠っていたゴジラを起こしてしまった為、そのゴジラと慌てて戦いだ
す。結果的にゴジラの怒りを買い、レッチ島の工場は全滅してしまう。
もっとも、レッチ島の基地は支部に過ぎなかったらしく、本部より大量の戦闘機が支援に飛来しており、ゴジラを攻撃している。
レッチ島内の幹部陣としては、司令官(役・田崎潤)を中心に、警備隊長の竜尉(役・平田明彦)、定期便の船長(役・天本英世)、原爆技術者(役・伊藤久
哉
/岡部正)などがいる。島の周囲には番犬代わりに怪獣エビラも飼っているが、完全に手なずけていた訳ではないので、ゴジラの攻撃から退避した幹部陣はエビ
ラによって滅ぼされてしまう。
竜尉のような「日本」人種もメンバーに参加していた事から、「赤い竹」は多国籍の秘密結社だったのだろうとも推察される。
(S41「ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘」)
「日本」人類の天才的な生物学者。恐竜現存説を主張した事から、地球人の学会からも呆れら
れ、追放処分を受けてしま
う。しかし、ゴジラやラドンも一種の生き残り恐竜だった訳だし、真の学会追放の理由は、恐竜をもコントロールしようという、動物虐待的な実験理論の部分の
方にあったのかもしれない。
のちにチタノザウルスを発見すると、娘の桂とともに復讐を誓い、ついには地球をも裏切って、ブラックホール第三惑星
人の一味となってしまう。そして、その天才的頭脳によって、生物学者のはずなのに、機械のメカゴジラ2すら改造強化してみせる。(ちなみに、ブラックホー
ル第三惑星の侵略軍は、自国の技術班を地球には連れてこなかったのか、メカゴジラの修理が必要な時は、いつも地球人の天才学者にと任せている)
真鶴にアジトを持ち、常に娘の桂とブラックホール第三惑星人たちと同行しているが、最後は彼らにも裏切られ、悲惨な最後を遂げる。 (役・平田明彦)
(S50「メカゴジラの逆襲」)
父親には常に従順な、真船博士の一人娘。
父の実験に協力中、事故で肉体が死んでしまうが、ブラックホール第
三惑星人の優秀な生命工学の手術によって、サイボーグ少女となって復活する。さらに、地球人の国際警察の手で殺されかけ、瀕死の重傷を受けたあとは、ブ
ラックホール第三惑星人に命を救われた上で、メカゴジラ2の操縦装置まで体内にと内蔵させられてしまう。チタノザウルスの操作オペレーターも桂なので、こ
れで二大怪獣を支配下において、操る事を担当する事となる。
体中が機械だらけになってしまったので、一時は人間的な感情をも失ってしまうが、敵
対する国際警察の一之瀬明(役・佐々木勝彦)と「ロミオとジュリエット」調の恋に陥ってしまったのが原因で、仲間のブラックホール第三惑星人たちを裏切
り、自らもビームガンを使って命を絶ってしまう。 (役・藍とも子)
(S50「メカゴジラの逆襲」)
「日本」のゴジラ攻撃軍隊「ゴラス」の全権指揮を一任された若き女将軍。称号は一佐だが、
ゴラス内では最高権力者である。通常は「マリア」と書く。
その出生には謎が多く、幼少時は、核ミサイル開発の世界的権威・ファロ吉谷博士(役・天本英世)に養女として育てられている。昭和59年「ゴジラ(新
作)」にて、スーパーXに搭乗していた婚約者・徳間章吾をゴジラに殺されており、それ以来、ゴジラへの復讐の為だけに生きるようになる。自衛隊に入隊し、
防衛学校では黒木翔(役・高嶋政伸)と同期で、良きライバルだったと言う経歴を持ち、優秀だった事から「ロリシカ」国の軍隊への研修にとまわされる。そこ
でもエリートだったマリアは、実戦にも参加し、「戦場の赤い天使」というニックネームさえいただく事になる。こうして、凱旋したマリアの「日本」での最初
の仕事がゴラス軍を率いたゴジラ退治だったのだ。
ロリシカ軍人魂で「前線で指揮も執れない隊長は命令も尻込みしている」をモットーに常にゴラス三軍を先頭で引っ張り、かつてないほどゴジラを追い詰め
る。死後も「ゴジラ殺しのマリア」と呼ばれるようになるほどである。
今までの対ゴジラ戦を全て分析し、ゴジラの死角攻撃、<赤い竹>作戦、MUフォーメーション、マーカライトアルファ&ベータ作戦、あげくは芹沢ノートを元
にオキシジェン・デストロイヤーを再開発するプランにすら着手し、ラゴス島に空輸したゴジラを完全抹殺しようと企んだ。のちに、黒木翔一参謀が実行したモ
スラ作戦も、計画自体を考案したのはマリアである。
側近も、生物学者の山根徹(役・佐野史郎)や精神感応者の三枝未希(役・小高恵美)などのエ
キスパートでしっかりと固め、ゴラスの三軍の長・田崎陸軍長、平田海軍長、土屋空軍長らをあごでこき使う。上司である内閣安全保障室々長の土橋竜三(役・
小林昭二)でさえ、マリアの要求には逆らう事ができない。
このゴジラ最大の天敵のマリアも、地球に接近した妖星ゲイレツの影響による天変地異、
さらには反ゴラス組織の妨害や上層部との意見の食い違い、さらにはゴラス内部で発生した反乱によって、ゴジラ殲滅前にゴラス部隊から離れざるを得なくなる
が、実は、過去の事故が原因でサイボーグだった事から、開発段階だったメカゴジラ(ファロ吉谷制作)にと自身の体を合体させ、あらためてゴジラへと最後の
戦いに臨んでゆく。
(未「ゴジラ対ゴラス」)
地球最強の軍隊「ゴラス」を開発した、武器会社ファイアドラゴン社の総会長。その正体は、
ゴジラ伝説のある大戸島の地
主の息子である。大戸島でゴジラの姿を見て以来、自分もゴジラ以上の巨大な存在になろうと誓い、主に海外で死の商人として暗躍し、巨万の財を作る。さら
に、「日本」国内の名だたる財閥がゴジラの破壊によって次々に没落していった為、国内での影響力も強くなり、ついには「日本」政府に自社製のゴラス軍隊の
配備を承諾させた。
大戸の本当の狙いは、現在の世界的軍縮の空気の中で新たな軍事バランスを樹立する事にあった。「日本」のゴラス軍にしても、
しょせんはゴラス型軍隊の見本市に過ぎなかったのである。大戸は、軍縮で職を失った世界中の武器学者たち(ファロ吉谷ら)を自分のふところに抱え込み、影
からゴラス軍のゴジラ退治を見守りながら、最終的にはゴジラの兵器化さえも画策する。しかし、そうした全ての陰謀もあばかれ、一時はゴジラからも手を引い
たかのように見えたが、のちに自衛隊の黒木翔一参謀と組んで、またもや悪事を企みだす。
(未「ゴジラ対ゴラス」、未「ガメラ対ゴジラ」)
自衛隊の影の実力者である幕僚参謀。かのヤング・エリート、黒木翔特佐の実の父親である。
見た目はとても寛容そうな人物である。
1998年開催の長野オリンピックをゴジラの魔手より守り抜く為、ついに自ら陣頭指揮に乗り出す。世界中の軍隊がその警備を支援する目的で「日本」へと
集結し、そ
の中でも特に死の商人・大戸大膳とは腹黒い交流があり、旧ソ連のインファンツ博士が提供するモスラ作戦に望みを託して、ゴラス軍の残党を引き連れる。
一方で、山根徹博士と三枝未希が推し進めていたゴジラの天敵・ガメラの飼育とトレーニングには何の期待もかけていなかったのだが、トラブルから核ミサイ
ルを発射してしまい、ガメラを大怪獣に変えるきっかけを作ってしまう。
汚い戦略家ではあったが、最後は改心する。 (役・高島忠夫)
(未「ガメラ対ゴジラ」、未「ゴジラ対ウルトラマン」)
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<人類以外の敵>
ゴジラは人類以外の無数の生物とも死闘を展開しており、それらをタイプ別に分類してみると、大まかに次のように分ける事
ができる。 |
| ・アンギラス ・キングコング ・モスラ ・小美人 ・ラドン ・キングギドラ ・X星人 ・エビラ ・大コンドル ・カマキラス ・クモンガ ・キラアク星人 ・ガバラ ・ヘドラ ・M宇宙ハンター星雲人 ・ガイガン ・シートピア人 ・メガロ ・メカゴジラ ・ブラックホール第三惑星人 ・チタノザウルス ・テゴス |
ゴジラ同様、大滅亡を生き延びた原始恐竜で、アンキロサウルスが人類の放射能を浴びて巨大
怪獣化したもの。
恐らく、ゴジラの一族とは原始時代から仲が悪かったようで、初代のアンギラスも「日本」の大阪地区では、ゴジラと人類の双方相手に三つ巴で戦っている。
飛び掛かる前に首をクルクルまわす習性を持つ。生存中はゴジラの放射火炎にもビクともしなかったが、ゴジラに首を噛まれ、生命力が弱まると、たちまちゴ
ジラの炎に焼き尽くされてしまった。
この第一のアンギラスの敗北が尾を引いているのか、のちに登場した二匹めのアンギラスは完全にゴジラの子分に成り下がっており、これはかつての恐竜時代
の敗者の習性なのかもしれないとも思われ、少し興味深い。 (役・手塚勝巳、他)
(S30「ゴジラの逆襲」他)
人類のエゴの為、故郷のファロ島から「日本」へと連れてこられた悲劇の大猿怪獣。
その航海途中、からくも脱
出に成功するが、動物本能よりゴジラの存在をキャッチし、自ら「日本」に上陸して、はじめて強敵ゴジラと対面する事になる。以後、ゴジラの絶大なる攻撃力
に恐れをなしたキングコングは、「日本」内で逃亡生活を続けていたが、とうとう人類にと捕まってしまい、再びゴジラと戦う事を強いられる。
普通の猿とは違って、体内に電気を溜め、エネルギーに変える特殊能力を持つ。ファロ島の現住人類は、キングコングを雷と同格に扱って拝んでいたが、恐ら
く、こ
のコングの能力とも無関係だったのではなかろう。(注・世界には、ギリシャ神話のゼウスやヒンズー神話のインドラのように、雷神を主神に定めている宗教が
意外と多い)
ゴジラとの最後の戦いで、コングも海の中へと落ちてしまうが、何とか生き延び、助かったコングは、「日本」の防衛隊の目を盗んで、そのままファロ島へと
逃げ帰っていった。
(S37「キングコング対ゴジラ」)
インファント島在住の人類たちに守り神として崇められている、巨大な蛾の姿をした怪獣。全
地球人類に対して、必ずしも
好戦的な態度をとっている訳なのでもなく、最初に「日本」人類に目撃されたモスラなどは、ある「日本」人類の口車に乗せられて、「日本」を攻撃していたゴ
ジラと格闘してくれたりもした。
インファント島は、人類によって核爆弾の実験場として使われた島である為、一見、モスラは小さかった蛾が放射能の影響でカマキラスのように巨大化したし
まったもののようにも思えなくもないが、この推測は正しくはない。
モスラ(MOTHRA)と言う名称がMOTHER(母)と引っかけられている事からも分かるように、そもそもモスラとは原始宗教で語り告がれている母な
る大地の女神の権化なのだ。(インファント島の島民がモスラの為に舞う生殖の踊りも大地母神崇拝に特有のものである)
そう考えてみると、モスラの卵が地中の中で育つと言うディテールも非常に興味深い。モスラは自ら卵を生む生物なのかどうかも謎なのであり、モスラの卵は
大地そのものから発生している可能性すら浮かび上がってくるのだ。
何にせよ、モスラはインファント島に住む全ての生物にとって守護者としての役割を担っている。もし、インファント島を脅かす存在になるとすれば、モスラ
は
ゴジラに限らず人類に対しても立ち向かってくる、恐ろしい怪物となる。この決して敵に背を向けないモスラにだけは、ゴジラも手痛い敗北を喫しており、その
事は以後の両者の関係に深い影響を与え続けている。
(S39「モスラ対ゴジラ」他)
インファント島に住む妖精のごとき小人類。モスラとテレパシー交信ができる為、モスラのマ
ネージャー的役割を果たす。「日本」人類の要請に応えて、モスラとゴジラを戦わせる手引きをしたのも、この小美人である。
いつも二人組で行動しているので、この二人しか存在していないようにも考えられがちだが、「モスラ」の原作小説には、小美人は少なくても四人は存在して
い
るという設定になっている。つまり、「モスラ」以降の数作品に出てきた小美人と、「南海の大決闘」の小美人は、映画上の配役交代と言う以外にも、本当に別
人だったのである。
小美人とは、「日本」人類の福田善一郎(役・フランキー堺)が付けた仮称にすぎない。この生物の本当の正体は何なのであろう
か。平成の世に蘇ったゴジラの世界などにおいては、小美人は、すでに絶滅した地球の先住人類の生き残りだという解釈なども与えられている。 (役・ザ・
ピーナッツ、他)
(S39「モスラ対ゴジラ」他)
ゴジラやアンギラスと同じように、太古の大滅亡を生き延びた翼手竜プテラノドンが、進化に
加え、人類の核実験が大地に与えた影響などによって巨大化してしまったものの総称。
その最初の一族は、地上に姿を現わしてから間もなく「日本」人類の防衛隊の手によって、ことごとく滅ぼされてしまったが、唯一生き残った幼獣がいて、数
年が経ち、成長してから活動を開始したそのラドンが、ゴジラとは激しく衝突する事になる。
この二匹の戦いは、空を飛び、放射能熱線もものともしなかったラドンの方が明らかに優勢だったと言う見解もあるのだが、戦いの後半にはゴジラもラドン相
手
に鮮やかな背負い投げを決めており、タフさにおいては恐らくゴジラの方が上だったと考えられるので、このまま最後まで戦いを続けていれば、結果的にはゴジ
ラの方が勝っていたかもしれない。もっとも、この両者の勝負は諸事情によって中断されてしまい、幻の好カードのままとなっている。
その後、宇宙から来たキングギドラを自分たちのテリトリー(地球)から追い出す目的で、ゴジラとラドンはたびたび結託するようになるのだが、ラドンは元
々憶病な性質だったのか、対宇宙怪獣戦には次第に参加しなくなってゆく。
枝分かれした別の歴史の世界上では、上述したラドンとは容姿も出自も異なるラドンの種族が幾つか確認されている。これらのラドンも、ゴジラとは激しく交
戦しているが、いずれも強力なゴジラの前に惨敗している。
余談ながら、「怪獣総進撃」には、ラドンが大気圏外まではSY-3号ロケットを追い掛けられないと言うくだりがある。しかし、ラドンはX星の希薄な空気
内
でも生きてゆける怪物なので、宇宙までついていけなかった理由は、呼吸ができなかったからではなく、ラドンの飛行方法が「翼によるはばたき」だったので引
力圏外までは飛び出せなかったと言う事だったのであろう。さて、それではキングギドラはどうなのであろうか?あの怪獣は反重力を駆使できる未知の宇宙生物
であり、決して翼のはばたきだけで飛んでる訳ではないのである。 (役・篠原正記、他)
(S39「三大怪獣地球最大の決戦」他)
「宇宙の覇者」として、広く名をとどろかせている三つ首の大怪獣。侵略宇宙人などの手先に
されて、幾度となく地球人類に攻撃を仕掛けており、ゴジラと戦った事も多い。ゴジラにとっての最大のライバルだとも言われている。
だが、このキングギドラと言う怪物は非常に謎の多い存在である。それらの疑問について、色々と考察してゆく事にしたい。
まず始めに思い浮かぶのは、キングギドラは本当に生物なのかという疑問である。たとえば、隕石の中で冬眠していた時、炎に身を変えていたという習性は完
全
に生物の常識を越えてしまっている。さらに、その本能が破壊行為のみに終始していると言う点も特殊であり、実はギドラとは大宇宙のマイナスの力が実体化し
てしまった、まさしく「破壊の権化」だったのではないかと言う結論も浮かび上がりそうな気がするのである。
もちろん、別の歴史の平成の時代に現
れた新たなキングギドラのうちの一体は、未来生物ドラットが変異した、まぎれもない巨大動物であった。しかし、このドラット変異のギドラと宇宙から来たギ
ドラは、基本的には別種の生物なのである。(ただし、一説では、ドラットは元は宇宙生物だったのではないかとも言われている。宇宙のギドラも、本当はド
ラットが変異したものではないかと言うのである)さらに異なる歴史のギドラは、護国聖獣と呼ばれて、動物なのか精霊なのかさえも分からない存在だったし、
キングギドラと言う怪獣を簡単に生物だと断定してしまうのはやはり早計であろう。
このギドラが生物かどうかと言う問題は、ギドラは実際には何頭
いるのかと言う疑問にもつながってゆく。一般には、第一の宇宙ギドラはキラアク軍団の尖兵として地球を攻めた時に地球怪獣連合軍になぶり殺しにされたと見
なされており、その後現れて怪獣ガイガンとタッグを組んだギドラは二代目扱いにされているのだが、この通説には実は大きな勘違いがある。キラアク星人の地
球侵攻事件は20世紀も終りに近い頃の出来事なのであり、昭和ゴジラ映画の世界においては、もっとも最後部に位置しているエピソードなのだ。よって、二代
目と呼ばれるギドラが出てくる物語の全ては、キラアク戦争以前の出来事になるので、二代目ギドラと初代ギドラは同一だったとしてもおかしくはない事にな
り、実は、宇宙の破壊の権化としてキングギドラは一頭しか居なかったかもしれなかった訳である。
そして、誰もが気になる事として、キングギドラ
は本当に宇宙最強だったのだろうかと言う疑問があるだろう。登場当初こそ、ゴジラ一頭では歯が立たないと思われていた宇宙ギドラであったが、何度も対戦を
繰り返してゆくうちに、そのパワーもすたれてゆき、ついにはゴジラとタイマンで戦っても勝てないような存在になってしまったと多くの人には思われているよ
うである。
別の歴史に登場したドラット変異のギドラや護国聖獣のギドラなどは別として、宇宙から来たキングギドラも本当に歳月と共に弱くなって
いたのであろうか。宇宙ギドラの対戦状況をよく観察していれば分かる事なのだが、そのうちの何度かの敗北は、支配者から操作電波が切れた直前だったのだ。
つまり、まだ頭の中が濁っており、体が十分に動かないうちにゴジラたちに叩きのめされていたのである。X星人からの電磁波が切れた時などは、相当寝ぼけて
いたらしく、三つの頭が絡まった状態のままでゴジラ・ラドンと交戦している。あれじゃ、勝てるはずがあるまい。
ついでに言うと、少なくても宇宙
ギドラは一対一では地球怪獣に後れを取った事はないのである。ガイガンとタッグを組んだ時はゴジラ側もアンギラスと二匹だったから互角だったのではないか
とよく言われるのだが、この時の戦闘はきちんと見直せば気付くと思うのだが、実際にはゴジラたちは二匹掛かりでギドラを叩き伏せている。しかも、前述した
操作電波が切れた直前のギドラ相手にである。むしろ、最後は倒されたとはいえ、七匹もの地球怪獣相手に奮闘し、アンギラス相手のタイマン勝負ではほとんど
圧倒していたギドラの強さこそ、もっと注目すべきであろう。
このように、決して登場し過ぎて、キングギドラが弱くなってしまったのでもなく、宇宙の破壊者であるキングギドラはいつまでも永遠に最強の超怪獣なので
ある。 (役・広瀬正一、他)
(S39「三大怪獣地球最大の決戦」他)
木星の第十三番衛星・X星に住むヒューマノイド型の宇宙人。彼らは地球人類攻撃の為に、ゴ
ジラをコントロールして暴れ
させたり、あるいは茶番でゴジラ・ラドンを地球外へ連れ去ってしまったりした。基本的に、ゴジラとは間接的にも敵対関係にはならなかったのだが、はたして
本当にそうだったのだろうか。
彼らは、実際には最初の段階からキングギドラだけは自分たちの手先としてコントロールしていた。あるいは、もしか
すると、前年に隕石に乗って地球に降ってきたキングギドラも、X星人の差し金だったのかもしれない。そして、この最初の侵略計画がゴジラ・ラドンらの反撃
によって阻止されてしまったので、次の侵攻では、この二大怪獣を地球から奪う事にしたのではないかと言う事も考えられそうなのである。
なお、終末の世界に現われた自称X星人は明らかにゴジラと対立しており、刺客としてガイガンをはじめとする多数の怪獣をゴジラへとぶつけている。 (役・土屋嘉男/
水野久美、他)
(S40「怪獣大戦争」他)
レッチ島の近海をテリトリーにしている巨大エビ。ただし、レッチ島の「赤い竹」原爆工場が
流した放射能廃液によって巨大化したらしいので、食用には適さない。それどころか、仲間の仇とばかりに、次々に船を沈めては、襲った人間を食べてしまう。
レッチ島の「赤い竹」組織には、番犬代わりとして重宝されているが、別に彼らの手先となって、服従しているのでもない。
雷を浴びて復活したゴジラとは、レッチ島のテリトリー権を巡ってか、本能のままに二度ほど戦っている。ゴジラの強力な火炎熱線をまともに受けて、うっか
り
丸焼きにされかけたエビラは、ゴジラの火炎を警戒し、ゴジラを海の中へと引きずり込んで、得意の水中戦に持ち込もうとした。しかし、実際にはゴジラも水陸
両棲なので、必ずしも有利になった訳ではなく、武器のハサミをもぎ取られたエビラは、そのまま敗走してしまった。 (役・関田裕、他)
(S41「ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘」他)
「大わし」とも呼称される、レッチ島産の巨大怪鳥。本当のコンドルは南アメリカに住む鳥な
ので、名前としては「大わし」と呼ぶ方が正しいであろう。
エビラみたいに放射能を浴びて巨大化したのではなく、恐らく閉鎖されたレッチ島の環境の中では天敵が存在しなかったので、進化の摂理によって、このよう
に巨大成長したのではないかと推察される。
性格は荒く、自分よりもはるかにでかいゴジラにも襲い掛かってゆくが、あえなくゴジラの火炎熱線のお返しを受けて、文字どおり焼き鳥になって、海中へと
落ちていった。その死体はエビラに食べられてしまったのかもしれない。
(S41「ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘」)
昆虫の王国・ゾルゲル島に住む人間大のカマキリが、島に居着いた「日本」人類の放った異常
高温と合成放射能の影響によって、50メートル大にまで巨大化してしまったものの俗称。この名をつけたのは、その時島に居た「日本」人類の真城伍郎(役・
久保明)である。
異常高温に適応する為に僅か数日の間でこれほどまでに巨大化した訳であり、この大カマキリは恐らく元から成長ホルモンが異常だったのであろう。カマキラ
スは全部で三匹まで確認されているが、残りの大カマキリは異常高温に順応しきれずに全滅してしまったのかもしれない。
多分エサにする為に、ゴジラの卵及び赤ちゃん(ミニラ)にちょっかいをかけ、親ゴジラの怒りをかって、殺されてしまう。燃えやすい体質なのか、このうち
の二匹はゴジラの放射能火炎を浴びて、あっさり焼け死んでいる。
(S42「ゴジラの息子」他)
ゾルゲル島の谷間に住む巨大な土グモ。放射能変異のカマキラスとは異なり、元より45メー
トルもの大きさだったらし
い。一度満腹すると、体の上に土が積もってしまうほど長い期間眠っており、多分かなりの年月を生き続けていて、結果として、これほどまでの大きさに成長し
てしまったものと思われる。
長い足で胴体を高く持ち上げて、相手を威嚇したり、死んだふりをして、敵が隙を見せた瞬間に口の毒針を突き刺すな
ど、昆虫特有の知的な戦略に長けており、ゴジラ親子やカマキラスさえもエサにして食べてしまおうとした。しかし、突然島を襲った寒気の為に生体反応が鈍
り、そこにゴジラの反撃を受けて、火炎熱線で葬られてしまった。
クモンガの一匹はこうして滅んだが、のちに別の一匹も見つかったようで、こちらは人類の作った「怪獣ランド」で保護される事になった。
(S42「ゴジラの息子」、S43「怪獣総進撃」他)
20世紀も終りを告げようとした頃に地球へと攻めてきた鉱物型宇宙人。地球人類もゴジラの
ような怪獣も軽くコントロールしてしまうのが特徴である。
彼女らの出身地・キラアクは火星と木星の間にある小惑星群の一つであると説明されているが、この小惑星群と言うのは、かつてはこの天体軌道上にあった巨
大
な惑星ミステロイドの破片に他ならない。このミステロイドに住んでいたヒューマノイド宇宙人、ミステリアンは、この故郷の星を10万年前の大原子兵器戦争
で破壊してしまったと語っており、案外、この時、ミステリアンが対戦していたと言う相手はキラアクの先祖だったのかもしれない。それと言うのも、月に前線
基地を設けて、「日本」の富士山周辺を第一占拠地点に選ぶなど、この両宇宙人の戦略は、同じ根から出ているのではないかと思えるほどよく似通っているのであ
る。(S32「地球防衛軍」参照)
また、キラアク星人は宇宙怪獣キングギドラをも操って、地球攻略の為に送り込んできたが、ギドラとキラアク星
人は、どちらも活動停止時は石に身を変えてしまうと言う性質を備えており、両者には意外ともっと深いつながりがありそうな感じもしなくはない。 (役・愛
京子、他)
(S43「怪獣総進撃」)
三木一郎(役・矢崎知紀)と言う「日本」人類の夢の中に出てきた、ガマガエルの怪獣。つま
り、元よりゴジラと同次元の世界には存在していない。
そもそもは、一郎と共存しているガキ大将の少年・ガバラ(役・伊藤潤一)が、一郎の夢の中でデフォルメされ、怪獣化されたのが、このガバラなのであり、
そ
れゆえ、夢の世界では、ガバラは、一郎の分身であるミニラばかりをひたすらいじめ続けていた。なりゆき上、ゴジラとも戦ったが、あっさりねじ伏せられてい
る。 (役・覚幸泰彦)
(S44「オール怪獣大進撃」)
体の成分のほとんどがヘドロ物質で出来た、未知の群体生物。我々炭素系生物が、自分の構成
物質と同じ動植物の蛋白質や
水分を摂取して生きているように、ヘドラはヘドロやスモッグを主食にして生命を維持している。そもそも、ヘドラは、地球の生物とは全く生物系統樹の異な
る、他天体から来たケイ素(鉱物)系生物なのである。
サンゴのように、小さな個体が群がって、一つの形をなしている生き物の事を群体生物と言う
のだが、ヘドラも同系列の生物であり、無数の小さなヘドラが合体してゆく事によって、身の丈60メートルもある巨大なヘドラにと変身する。ただし、ヘドラ
はケイ素系生物なので粘土のような肉体的性質を持ち、合体した個体同士は完全に混じりあってしまえるし、巨大個体の表皮部分が乾燥して死滅するような事が
あれば、それらの仲間の細胞を分け捨てて、まだピンピンしている内部細胞だけで新たな巨大ヘドラを形成してしまうような離れ業も行なってみせれる。
この不思議な怪物は、同系統の生物たちが住むヘドロの星で生まれ、隕石に付着して、地球にやって来たのだろうと言われている。それが、地球も公害によっ
てヘドラ好みの環境が広がっていた為、地球でも急成長する事になってしまったのだ。
ヘドラ自身には地球生物に対する悪意は存在しない。しかし、あまりにも生体構造が異なるので、地球の全生物にとって脅威となるのだ。(つまり、ヘドラは
地
球生物にとっての有害物質で出来ている)ついにはゴジラまでもがヘドラの駆逐にと乗り出すのだが、ゴジラが浴びせた放射能火炎はヘドラに逆に突然変異を起
こさせてしまった。すなわち、ヘドラは硫酸ガスの噴出力で空も飛べるようになり、さらには両目のヘドリューム鉱石(ダイヤに似た未知のヘドラ構成物質)を
用いて、体内で発生させた光をレーザー光線に変えて放射する事さえ出来るようになってしまったのだ。
面と向かいあった時のゴジラとヘドラのやり
とりが、ちょっと面白く感じられる。あまりにも生物的にタイプが異なり過ぎた為、まるで意思の疎通ができなかったのである。いざ組み合っても、戦いにもな
らず、いっこうに格闘らしくならなかった。しかし、ヘドラは「日本」人類の自衛隊が作った欠陥兵器・巨大電極板の助けが無ければ、ゴジラでも倒せなかった
指折りの強豪怪獣でもある。 (役・中山剣吾、他)
(S46「ゴジラ対ヘドラ」他)
なぜか、古い怪獣図鑑では「ハンター星雲M星人」と記載されている宇宙人。
地球人類型の前支配者の滅亡後、その星に君臨した巨大な霊長ゴキブリである。自分の星の寿命が尽きた為、怪獣ガイガンや不落要塞のゴジラ塔などを武器
に、地球への平和移住を目論んだ。
よく分からないのが、この宇宙人の地球人変身術である。地球人の体の事を「ユニフォーム」や「入れ物」扱いしているところを見ると、大映のバイラス星人
(S43「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」参照)みたいに人の皮を被っているような感じもするのだが、影がゴキブリのままだったり、「残像反射の固定」などと
言った彼らの説明を聞いた限りでは、立体映像で本体を包んでいるようにも思えなくもない。
ゴジラたちに最初の侵略計画を阻止されたっきり、地球には飛来していないようだが、恐らく別の移住先の星でも見つけれたのであろう。
(S47「ゴジラ対ガイガン」)
M宇宙ハンター星雲人が、生物兵器として使用している宇宙怪獣。ハンター星雲人の手によっ
てサイボーグ化されており、
機械的武器を数多く保有しているが、実際はかなり弱い怪獣だったのではないかと推察される。たとえば、逃走の為、飛行しているところを、ゴジラの火炎熱線
を浴びせられて、何度も叩き落とされており、そんな失態を見せている怪獣は、あとにも先にも、このガイガンだけなのである。
皮肉な話だが、ハンター星雲人の武器の中で、一番ゴジラを苦しめたのは、ガイガンでもキングギドラでもなく、あの殺獣レーザーを装備したゴジラ塔なので
あった。
キングギドラとは兄弟分だとも言われており、この宇宙の災厄キングギドラと唯一チームが組める怪獣なのであるが、それでも結局最後は仲間割れとなり、最
終的にゴジラ・アンギラス組に負けてしまう原因となる。 (役・中山剣吾、他)
(S47「ゴジラ対ガイガン」、S48「ゴジラ対メガロ」他)
はるかなる太古、幻のレムリア大陸には人類が棲息していたのだが、その大陸が沈没した
300万年前、彼らの全てが滅びた訳ではなく、一部は深海にと新天地を見だし、新たにシートピア海底王国を築いて、孤立状態のまま、現代まで生き永らえて
きた。彼らは、外見は現地球人類
とそっくりの姿をしている。
人口激減に悩まされ続けながらも、王アントニオ(役・ロバート・ダンファム)の支配下のもと、優れた科学文明を維持し続け、やがて、地上の地球人類の無
謀な核実験の悪影響に腹を立てて、ついに海底より地上への武力攻撃を開始する。
一般には平和的な種族と呼ばれているのだが、あの凶悪なM宇宙ハンター星雲人と親交があったり、警告もせずにいきなり地上攻撃を始めるなど、その行動に
は疑問点が多い。しょせんは、ハンター星雲人が主張していた「平和」と同種の意味の平和だったのか?
ハンター星雲人との交流は、前年に彼らが宇宙から飛来した時に始まったのではないかと言う事も考えられそうである。
(S48「ゴジラ対メガロ」)
シートピア人が守護神と崇める、カブトムシ状の巨大怪獣。神と言われながらも、シートピア
人の命令に従って動き、尖兵として地上を攻撃し、あげくはゴジラとジェットジャガーの反撃を集中的に浴びせられて、慌ててシートピア国に逃げ帰っていっ
た。
恐らく、メガロは、本来はシートピア人が国家防衛の為に飼っていた家畜怪獣だったのではなかろうか。それが、時と共に神格化されていったのだ。(アイヌ
の
クマ信仰など、強い動物や家畜を神格視するのは、宗教では珍しい話ではないのである)同パターンの怪獣としては、ムウ帝国が崇めていた海竜マンダも居る。
それにしても、ゴジラ、ジェットジャガー、メガロ、ガイガンの四頭が並んだ時、主役のゴジラが一番場違いのキャラに見えてしまうのは、何とも皮肉な話で
あった。 (役・伊達秀人)
(S48「ゴジラ対メガロ」)
地球侵略を目論む大宇宙ブラックホール第三惑星人が、地球攻撃用に製造した巨大なバイオ
ニック・モンスター。地球最強の怪獣ゴジラをモデルに作り上げたメカニックであるが、類似点はフォルムだけであり、搭載兵器のスペックも異なれば、武器の
所持数もはるかに多く、全身に
重火器を装備している。アンギラスやキングシーサーのような並の怪獣ではまるで歯が立たないほど強い。
このメカゴジラは、一般にはロボットとし
て認識されているようだが、実際には劇中では、地球人類の宮島秀人博士(役・平田明彦)をはじめ、製造者であるブラックホール第三惑星人たちからも「サイ
ボーグ怪獣」と呼ばれている。のちに、ブラックホール第三惑星人に味方した真船博士も、メカゴジラを完璧にするには優秀な頭脳が必要だと助言しており、ど
うやらメカゴジラは、ただのロボットではなく、頭脳部だけは生きた動物の脳髄を移植した半サイボーグだったのかもしれない。
ブラックホール第三惑星人が真船博士に接近したのも、当初の目的は、真船博士が飼っていたチタノザウルスの脳みそを再生したメカゴジラに組み込みたかっ
たからなのではなかろうか。
メカゴジラも、枝分かれした別の歴史上においては、ブラックホール第三惑星人製とは異なるタイプのものが幾つも製造されており、いずれも地球人類が開発
し
ている。国連G対策センターが対ゴジラ兵器の一環として建設したメカゴジラは、人間が搭乗して操縦するタイプの完全な乗り物ロボットだった。「機龍」とい
う正式名称を持つメカゴジラも、遠隔操縦型のロボットだったが、骨格部に本物のゴジラの骨を使っている分、サイボーグのイメージが強く、このゴジラの骨が
本体に自意識を与え、暴走したりもする。ファロ吉谷を中心とする世界中の武器学者が共同で極秘開発したメカゴジラは、試作品のみであったが、ゴラス軍隊長
のサイボーグ少女・轟天マリアが脳みそ代わりになって、その内部に組み込まれる事によって、はじめて起動する巨大ロボットであり、こちらも微妙にサイボー
グの要素を受け継いだものになっている。 (役・森一成、他)
(S49「ゴジラ対メカゴジラ」他)
正式には「大宇宙ブラックホール第三惑星人」であり、その名の通り、自星の恒星がブラック
ホールになってしまい、絶滅を目前とした悲劇の宇宙人である。生き残りを賭けた地球への移住計画を進行させ、その最大の攻撃兵器はメカゴジラである。
ヒューマノイドではあるが、地球の人類と比べると、はるかにゴリラなどの類人猿に近い外見をしており、血の色も緑である。地球での工作活動中は、人工皮
膚
を被って、地球人類に化けていて、二人の司令官・黒沼(役・睦五郎)とムガール隊長(役・睦五郎)が全く同じ顔だったのは、同じ型のマスクを使用していた
からなのであろう。
地球人の社会の中にと潜り込み、着実に目的達成に向かっていた彼らの動向は、地球人類の国際警察によって完全にマークされて
いたが、ブラックホール第三惑星人たちは地球人よりもゴジラの方を危険視し、警戒していた。その為、放射能を発散するゴジラの居場所が遠距離からでも
キャッチできるようにと、スーパーガイガー探知機などという特製レーダーまで用意していた。
(S49「ゴジラ対メカゴジラ」、S50「メカゴジラの逆襲」)
真船博士が小笠原地区の海底で発見した生き残り恐竜。ゴジラ同様、水陸両棲だが、種族的に
近縁なのかどうかは不明。放
射能は浴びてないようだが、独自に巨大成長したものと推察される。クジラを見れば分かるように、体重の問題がある程度解消される海中では、動物の巨大進化
はそこそこに可能なのである。
鼻の上に取り付けられたアンテナで、真船博士の開発した操縦機によってコントロールされ、メカゴジラ2のサポートを受けながら、ゴジラに正面から戦いを
挑んだ。
弱点は超音波である。しかし、その理由が、生理的なものなのか、あるいは、操縦電波を妨害されてしまう為なのかは、はっきりとは説明されていない。
(役・二家本辰巳)
(S50「メカゴジラの逆襲」)
「ガメラ対ゴジラ」(未)の元ネタ「ゴジラ対テゴス」で初登場する予定だったステゴサウル
ス型の新怪獣。
1998
年、長野オリンピック開催を間近に控え、日本政府もゴジラの襲来が重なるのを恐れて、神経を尖らせていた。同時期、山根徹博士と三枝未希のコンビは、北方
領土の島のうちの一つから、殺し合っている状態のプロトゴジラサウルスとステゴサウルスの化石を発掘する。この発見から、徹は、古代においてステゴサウル
スはゴジラの天敵だったのではないかと推定する。さらに、同じ土地から、琥珀の中に保存されていたステゴサウルスの肉片も見つかり、それをクローン培養し
て、現在にステゴサウルスを復活させるプロジェクトが動き出す。
クローン培養に成功し、現在によみがえったステゴサウルスは、未希や、未希の精神科学開発センター在籍時代の弟分・ケンジに育てられて、温和な性格の成
獣にと成長するが、自衛隊の黒木参謀らの過失によって核ミサイルの放射能を浴び、巨大な怪獣のテゴスに変貌してしまう。
放射能の影響でテゴスは凶暴化し、町を破壊し尽くして暴れ廻っていたが、一方で、海底牧場建設の手違いからまたもや海中での眠りを覚まされたゴジラも陸
上へと進軍し、ついに対面したゴジラとテゴスの大決戦が始まる。
テゴスの武器は、アルマジロのように体を丸めて体当りする事と、ゴジラをも殺せる尾の角の毒だった。しかし、強力なゴジラの前にはあと一歩のところで力
が及ばず、叩きのめされたテゴスは海へと逃れ、故郷の北方領土向けて敗走していった。
途中で未希らと再会したテゴスは、以前の優しい性質を取り戻すが、安心したのもつかの間、テゴスの尾の猛毒目当てで追っかけてきた黒木参謀らの手で、再
び
被爆させられてしまう。その結果、テゴスはさらなる異常進化を遂げ、背中の巨大な二枚ビレで空を飛ぶ能力と、あらゆるエネルギーを吸収してしまえる特殊能
力を身に付ける事になる。
こうしてパワーアップしたテゴスは、育て親である未希らを守る為に、凶悪なゴジラに向かって、再び捨て身の覚悟で挑ん
でゆく。ゴジラが放射能エネルギーを撒き散らし、テゴスがそれを限界まで吸収してゆく攻防戦の果て、まさにショート寸前の二大怪獣は掴みあった状態のま
ま、海の中へと落ちてゆく。
(未「ゴジラ対テゴス」)