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その17 KINGの軍団
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アクションアニメ「北斗の拳」にハマった人は多いかもしれませんが、私も、本放送時、このアニメは夢中になって、見ていました。原作を全く読んでませんでしたので、毎週が初見エピソードの連続であり、なおさら楽しかったのです。
この作品から、特に好きな悪党を一人選出するのは非常に辛いです。とにかく、どいつもこいつも魅力的であり、特に、第一部のKING(シン)の軍団は、ひとまとめにして、「私の愛した極悪キャラクターたち」と呼んでしまってもよさそうです。
実は、この第一部に出てきた悪党たちは、その半分ぐらいがアニメオリジナルで、原作マンガには登場しません。しかし、こうして原作を大きく膨らました事
で、同じ部分のエピソードは原作以上に面白い内容にと仕上がっているのです。私の個人的意見としては、「北斗の拳」は、この第一部だけで終わっても良かっ
たのではないかと思えてしまうほどなのです。
第一部のボスキャラ・シンは、主人公のケンシロウからフィアンセであるユリアを奪い、ケンシロウに
重要なシンボルマークである七つの傷まで付けた、実質上、ラスボス扱いでもおかしくないような、因縁の相手です。(なおかつ、美形でかっこよく、オープニ
ングソング内のカットで、闘気をまといながら優雅に歩く姿も最強ボスの貫禄たっぷりです)彼を倒し、ユリアを取り返す為に、ケンシロウが旅をする、という
ストーリーは、まさに王道の冒険活劇なのであります。
エスカレートしてゆく戦いの中、シンは、ついに自分の部下を全軍集結させて、いっきにケン
シロウへとぶつけてきます。(それまでの、旅の途中の各所に、シンの部下が待ちかまえている、という展開も「西遊記」タッチで、十分にワクワクさせられま
す)世界で最後の戦車だとか、ヘリコプター部隊、ついには列車大砲なんてものまで現われて、第一部終幕目前において、早くも、これ以上、大掛かりな展開に
はなりえないのではないかというところまで行き着いてしまうのでした。
このアニメのやりすぎの展開には、批判的な声も多いようです。しかし、私
には、これぞアクション娯楽ものの見本のような話の構成だと思えますし、何よりも、この第一部の各話サブタイトル(左記リスト参照)は、本編と全然つなが
らないような物騒なタイトルが多く、次回予告編を見ただけでも大笑いさせてもらえたものでした。今思えば、当時は日本でもホラー(スプラッター)映画がも
てはやされ始めた時期であり、ほんとに良い時代だった気がします。
こうして、怒濤の第一部が終了したあと、一時期、私は「北斗の拳」を見るのを
止めかけました。第二部から新たに登場した、中立的な南斗聖拳の使い手(レイ)とか、ユリアに似た新ヒロイン(マミヤ)、ケンシロウのニセモノ(ジャギ)
などは、いかにもストーリーをムリやり引き延ばそうとする強化案っぽくて、第一部ほどの魅力が感じられなかったからです。
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