ジェネラルシャドウの真実 |
1、シャドウのブラックサタン参入時期の謎
仮面ライダー第一期シリーズの大団円の大混乱時に活躍した敵大幹部だけに、ディテールがまとまっていなかったのか、ジェネラルシャドウの行動には、非常に謎や疑問点が多い。このページでは、それらについてを、思い付くままに解明してゆく事にしたい。
さて、ジェネラルシャドウが初登場するのは、実は、第13話「一ッ目タイタン!最後の逆襲!!」のラストカットにおいてである。前幹部タイタンがストロンガーに敗れたばかりだと言うのに、早くも姿を現しているのだ。シャドウがブラックサタンの雇われ幹部だった事を考えると、この早すぎる登場はいささか不自然だとも思われる。
考えられる理由としては、まず、用意周到なブラックサタンの大首領が、万一、タイタンがストロンガーに敗れた場合でも大丈夫なように、すでにシャドウを雇っていた、と言うものがある。だとすれば、タイタンもやけに大首領の信頼が薄かったものだと言える。
でも、他の可能性もあり、シャドウは「ストロンガーを倒したくて、ブラックサタンの雇われ幹部を引き受けた」とも説明している。(14話)だとすれば、ブラックサタンに招かれたのではなく、ストロンガーのウワサを聞いて、自ら、城茂たちのそばに訪れた可能性がある。つまり、13話のラストの時点では、まだシャドウはブラックサタンには雇われていなかったと言う訳だ。
さらに、どうしてもシャドウを雇いたい為、シャドウを焚き付けるのに、ブラックサタンが「ストロンガーは強い」と吹聴した可能性もある。この場合だと、シャドウは別の理由でブラックサタンの周辺をうろついていた(デルザー軍団発足前の偵察とか)と言う事になり、実は、これが一番、妥当な見解なのかも知れない。
2、シャドウのトランプ占いの秘密
ストロンガーを倒す事を生きがいにしつつも、実際には、ジェネラルシャドウは、19話「怪談 呪われた古城!」と最終決戦(38話)の二回しか、ストロンガーとの真剣勝負はしていない。あとの戦いは、いずれも、作戦進行上での成り行きの小競り合いか、途中で中断されたものばかりである。
14話や23話を見たところ、実は、シャドウは、トランプ占いを重視し、その結果次第では戦いすら止めてしまう主義なのである。自身に限らず、タイタンとストロンガーの決闘も占っており、占いの悪い結果どおりに、タイタンが重症を負うと、あざ笑ったりもしている。(20話)
シャドウは、ストロンガーと戦う前は、常に、トランプ占いを行なっていたのかもしれない。シャドウとストロンガーの19話における決闘にしても、結局は、ストロンガーの抹殺には失敗しているので、さほど、トランプ占いで良い結果は出ていなかったのだろう。(21話でのストロンガーとの戦いをタイタンに妨害された時、シャドウは激しく怒っていたが、あの時は、トランプ占いで、とても良い運勢が出ていたのかもしれない)
はぐれ者のシャドウが、ブラックサタン、デルザーの手強い二大組織内でも実に狡猾に立ち回り、しぶとく生き残り続けれたのも、まさに、このトランプ占いに忠実に従っていたからこそだとも考えられる。
しかし、38話の最終決戦では、トランプで最悪の運勢が出ていた(37話)にも関わらず、無理やりストロンガーと戦わされた為、不運にも、シャドウは占い通りに自らの最期を招いてしまう事になる。ただ、そののち、デルザー怪人軍団は岩石大首領の前座として、ひどく情けない壊滅の仕方をするので、むしろ、ストロンガーとの一騎打ちで果てれた事は、有終の美を飾れて、シャドウにとっても幸運だったと言えたのかもしれない。
3、シャドウはフェアプレイヤーか?
23話「地底王国の魔王!!」内では、ジェネラルシャドウは、「人質をとるようなやり方は好かん」と言って、捕われの身の立花藤兵衛と岬ユリ子を助けたり、また、ストロンガーと共に爆破されかけたケムンガの身を案じるなど、タイタンの卑怯な戦略に激しく反発してみせている。これは、ブラックサタン編では、シャドウが、絶えず見せ続けていた態度だ。
では、シャドウ自身は、いつも、正攻法の戦いをしているのかと言うと、必ずしも、そうとは言えなかったりもする。16話「吸血ブブンガー 悪魔のプレゼント!」では、タックルと立花藤兵衛を人質にして、抵抗をやめたストロンガーをブブンガーに殺させようとしているし、ストロンガーがパワーアップした時には、仲間のデルザー怪人を、平気で、ストロンガー強化の秘密を探る為の道具としても利用している。
結局のところ、シャドウも、「自分と敵対するライバルの卑怯な手段」だけが気にくわなかったのだと思われる。最終的に、シャドウは、気に入らない上司、マシーン大元帥をはめる為に、宿敵であるはずのストロンガーにさえ手を貸すような事をしているのだ。(37話)シャドウのモットーは、あくまで「ライバルは蹴落とせ」(18話)であり、清き騎士道精神などではないのである。(だからこそ、シャドウは純粋に悪に徹していて、かっこいいのである!)
4、シャドウに専属配下はいるか?
雇われ幹部だったジェネラルシャドウにとって、ブラックサタンはどこまでも「他人の組織」に過ぎなかった。初対面の戦闘員に無礼な態度をとられたような事さえある。(14話)いちおう、新幹部だと言う事で、一時的には奇械人や戦闘員もシャドウに服従はしていたが、17話でブラックサタン直属幹部のタイタンが復活すると、全奇械人、戦闘員は、いっせいにタイタンに従ってしまい、シャドウはまた一匹狼の状態に戻ってしまった。(20話のタイタン不在期間中のみ、奇械人と戦闘員はシャドウの命令をまた受け入れている)
結局、ブラックサタンは、タイタンを復活させるまでの、一時的な代理、あるいは、タイタン復活の儀式の為の指揮官として、シャドウを幹部として雇い、利用していただけだったのかもしれない。
続く、デルザー軍団は、組織そのものの戦闘員と言うものが存在せず、各怪人が独自の戦闘員部隊を率いている団体だった。その中で、議長的存在であるシャドウだけは、自身の戦闘員部隊を所有していなかった。33話において、唯一、シャドウに従う戦闘員らしきものが一人、姿を見せたが、これはシャドウ個人の戦闘員と言うよりは、各怪人の戦闘員の中に紛れ込んでいる裏切り者(シャドウに情報を流しているスパイ)みたいなものだったと考えた方が良いかもしれない。
デルザーの怪人たち自体、シャドウとは、パワーも地位も同格であり、シャドウの配下とは呼べない立場にあった。唯一の例外は、スペードのクィーン・ヘビ女で、彼女だけはシャドウに心から忠実だったようだが、この二人の関係は、どちらかと言うと、上下関係ではなく、絆のある親友(愛人?)の間柄だったようにも思われる。
シャドウがブラックサタンの幹部を引き受けたのも、あるいは、沢山の子分を従えてみたいと言う、秘かな夢を持っていたからではなかろうか。だからこそ、すぐにブラックサタンを裏切ったりはせず、筆頭幹部として認めてもらえるよう、しつこくブラックサタンに食い下がり続けていたのかもしれない。
5、デルザー軍団は、なぜ、足を引っ張りあったか?
ジェネラルシャドウの手引きで、ストロンガーとブラックサタン大首領は殺しあうハメになり、ついには、ブラックサタンは滅びて、デルザー軍団の登場となった。
初期デルザー軍団の最大の特徴は、「ストロンガーを倒したものがリーダーになれる」と言うものである。この時期のシャドウは、リーダーが決まるまでの「暫定的まとめ役」に過ぎなかった。
以後、シャドウは背後に引っ込んでしまい、自らストロンガー倒しには参加しなくなり始めたのだが、果たして、シャドウには「正式なリーダー」になる野望は無かったのだろうか。
デルザーのメンバーは強者ばかりである。誰がストロンガーを倒したとしてもおかしくない状態だった。にも関わらず、強化される前のストロンガーが殺されずに済んだのは、実は、デルザーの怪人同士が他の邪魔をしあってくれていた事も、大きな一因となっている。
常に複数の怪人をストロンガー打倒に向かわせ、適度に邪魔しあうように、ウラから操作していたのは、実は、まとめ役のシャドウだった。
シャドウの思惑は、単に、仲間にストロンガーを倒させるだけではなく、ストロンガーを倒した怪人も、(リーダーになれる事を)妬んだ他の怪人に抹殺させて、「ストロンガーを倒したものがリーダーになれる」と言う公約を無効にしてしまう事だったのではなかろうか。それならば、自らの手を汚さず、うまくストロンガーを葬れる上、自分がこのままリーダーで居続けれる望みも残される事になる。(また、シャドウは、デルザーの殺し屋の存在をちらつかせる事で、城茂にたびたび降伏も迫っており、こちらからも、公約を無効にしようと秘かに工作していた意図をうかがう事ができる)
特に、最初期にストロンガー狩りに赴いた鋼鉄参謀やドクターケイトなどは、実力的には、シャドウよりも上かと思われ、シャドウにしてみれば、彼らの死は、自分のリーダーの地位安泰の為には、むしろ、喜ばしい事だったのではないかとも推察されるのだ。
皮肉にも、この「仲間削り」は、逆にデルザーの弱体化につながってしまい、最終的には、シャドウの暫定的リーダーの地位さえも奪ってしまう事になるのである。
6、マシーン大元帥との関係は?
一般には、マシーン大元帥の一派とジェネラルシャドウは、反目しあっていたかのように言われがちである。
しかし、実際のストーリーを見た限りでは、それは正しくない。
確かに、シャドウの方は、いきなりデルザーの総指揮権を奪ってしまったマシーン大元帥に対して、激しい敵意を抱いていたようだが、マシーン大元帥の方は、むしろ、この哀れな初期デルザー最後の生き残りに対して、かなり寛容な態度をとっていたかのように感じられるのである。シャドウの実力をみくびり、やじるようなマネもしていない。ストロンガーとの決戦を強制したのも、元はと言えば、シャドウが自ら「ストロンガーはオレが倒す」と言い続けていたからであり、決して、本人の意志を無視して、捨て駒にした訳でも無いのである。そもそも、それ以前に、シャドウは、マシーン大元帥の計画を邪魔する(37話)という重罪を犯しており、にも関わらず、償いとして、仲間うちで処刑する代わりに、ストロンガーとの決闘を許してもらえたのは、まさに寛大な処置だったとも考えられるのである。
シャドウと仲が悪く、見下すような態度をとっていたのは、実は、磁石団長だけであった。ヨロイ騎士に至っては、どちらかと言えば、親シャドウ的な発言も口にしており、シャドウがストロンガーに敗れたあとは、「かたきをとる」宣言までしてくれているのだ。(38話)
ただし、常に孤立し続けたシャドウ自身は、あるいは、味方全てを恨んで、死んでいったのかもしれない。「デルザー軍団ばんざい!」を叫んで、果てたシャドウ(38話)にとって、結局は、デルザーと言う組織そのものだけが最後の心の拠り所になっていたのである。
デルザーの強豪怪人は数多いが、ストロンガーの超電子ダイナモの必殺の一撃に耐え抜いて、自分の命と引き換えに、ストロンガーにも重症を負わせれたのは、後にも先にも、シャドウ一人である。シャドウは、その執念においても、ストロンガーにとっては、最後の最後まで最強の好敵手だったのだ。
シャドウの死に、あらためて、深い哀悼を送りたい。
番外・「ストロンガー」における再生怪人
第一期ライダー・シリーズの最後期と言う事もあって、「仮面ライダーストロンガー」には、総決算のように、ぞろぞろと再生怪人が登場する。
マニアの間で、あまりにも有名になりすぎたカニ奇械人(「アマゾン」のカニ獣人の流用)ばかりではなく、アリカポネがタイタンの葬式に参加していたり(17話)、ガマ獣人の頭をつけた肝試しの仮装が出てきたり(17話)もしているのだ。
これら再生怪人?の目録は、正式データとしては流布してないようなので、ここで紹介しておく事にする。
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タイトル
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メイン怪人
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再登場怪人
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13
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一ッ目タイタン!最後の逆襲!! | 奇械人エレキイカ、一つ目タイタン | 死体(奇械人ワニーダ、奇械人ハゲタカン) |
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17
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怪談 悪魔の復活祭 | コウモリ奇械人 | 葬列参加者(アリカポネ、奇械人ハゲタカン、カマキリ奇械人、奇械人メカゴリラ) 仮装(ガマ獣人) |
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24
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怪奇!無人電車が走る!! | 奇械人ハサミガニ | 幻覚内の怪人(奇械人ドクガラン、奇械人ブブンガー、クワガタ奇械人、 コウモリ奇械人) |
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26
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見た!!大首領の正体!! | デッドライオン、ブラックサタン大首領 | 再生怪人(奇械人デンキエイ、奇械人毒ガマ、奇械人ブブンガー、コウモリ奇械人、奇械人ハゲタカン、奇械人ケムンガ、カマキリ奇械人) 死体(クワガタ奇械人、奇械人アリジゴク) |
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39
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さようなら!栄光の7人ライダー! | 岩石大首領、マシーン大元帥、磁石団長、ヨロイ騎士 | 復活怪人(サメ奇械人、カニ奇械人、奇械人メカゴリラ、改造ブブンガー、荒ワシ師団長) |