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その3 テンペラー星人
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「ウルトラマンメビウス」
「ウルトラギャラクシー
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テンペラー星人とは、「ウルトラマンタロウ」に客演した、昭和ウルトラマンシリーズでは、最強の宇宙人です。なぜ、「最強」と断言で
きるかと言いますと、このテンペラー星人なる宇宙人、あの最強怪獣バードンやタイラントさえ倒したウルトラマンタロウを、二度も撃退しているからでありま
す。最終的には、ウルトラ兄弟相手に二連敗はしていますが、最初の敗退は、タロウの奇想天外な奇襲攻撃によるもの、二度目の敗退は、ウルトラ6兄弟全員を
相手にしてのものでしたので、「まともに戦えば、タロウよりも強い」と言う指摘は、必ずしも誇張ではないはずでしょう。
なぜ、このような強豪宇宙人が「タロウ」に登場したかと言いますと、実は、テンペラー星人出演の二話は、歴代ウルトラマンが素顔で出演するという、スペ
シャル編だったのであります。このスペシャルに相応しい好敵手として、テンペラー星人は創造された訳です。
作中で語られる設定では、テンペラー星人は「ウルトラの国と戦争している悪宇宙人」程度のものなのですが、怪獣図鑑などに記された裏設定では、かなり面
白いディテールが添付されています。たとえば、テンペラー星人は、ウルトラ兄弟を苦しめたバルタン星人やヒッポリト星人と近縁にあたる(どうりで、顔や形
が似ている)とか、「怪獣軍団のゴッドファーザー」である、など。過去に怪獣軍団を率いて、ウルトラの国に攻め込み、ウルトラの父と死闘を演じたというエ
ンペラ星人(「タロウ」25話参照)の一の子分だったと言う記述もあるのですが、実は、テンペラー星人のデザイン画を見ますと、はっきり「エンペラー星
人」と書かれておりまして、テンペラー星人こそウルトラ族最大の敵エンペラ星人そのものだった事が伺えます。
ここまで明白にウルトラマン一族と対立しているテンペラー星人が、なぜ、地球に攻めてきたかと言いますと、最初は、ウルトラの国に攻め込むつもりだった
らしいのですが、その時期、たまたま、ウルトラ兄弟全員が地球に遊びに行っていたので、この最強の戦士団を先に葬ってしまおうと言う事で、急きょ、矛先を
変えて、地球にやって来たのでありました。これだけの力があるのですから、ウルトラ兄弟だって、一人づつと戦えば、多分、倒せたはずなのですが、一度に全
員を相手にする事に妙にこだわった為に、結局、逆に返り討ちにあってしまいます。恐らく、「強い」ゆえに、テンペラー星人にもプライドがあり、まとめてウ
ルトラ兄弟を倒してみせる事で、自分の力を誇示したかったのかもしれません。また、テンペラー星人は、今回の戦いの為に、ウルトラ兄弟必殺光線と言う秘密
兵器を新たに用意しておりまして、防御手段をウルトラ族に開発される前に、いっきにケリをつけてしまいたかったのかもしれない、と言う事も考えられます。
最初こそ、全ウルトラ兄弟相手でも互角以上に戦っていたテンペラー星人なのですが、その必殺武器のほとんどが手先から放出されるものであり、両手を切断さ
れると、からっきし元気が無くなってしまって、あえなく、とどめをさされてしまったのでした。
さて、このテンペラー星人の回なのですが、ストーリー的なものも、見てて、大変チンプな部分が多く、そもそも、テンペラー星人が地球に来たのは、ウルト
ラ兄弟を追っ掛けてきたから。つまり、地球が巻き込まれたのは、ウルトラ兄弟のせいとも言えるのですが、なんと、ウルトラ兄弟は、このテンペラー星人をタ
ロウの戦士としての成長に利用しようとして、街で暴れてても、自分たちは、なかなか退治に出向こうとしませんでした。しかも、テンペラー星人の目を逃れる
という理由の為だけで、ZATのメンバーや一般市民のバレーチームの青年たちに平気で乗り移ったりします。他方、テンペラー星人は、「ウルトラマンが出て
こないから、暴れているのだ」と明言してますし、一人目のテンペラー星人がやられた時も「貴重な犠牲者」と仲間の戦死を尊び、地球人に乗り移る時すら「可
哀相だが・・・」と極悪宇宙人らしからぬセリフを漏らしています。ウルトラ兄弟とテンペラー星人、ほんとに地球に迷惑をかけているのはどっち?と思わせる
ような内容展開でありました。